記憶(3)

小学校3年の頃、夏の少し前だったと思う。

同じクラスに転校生がやってきた。

名前はS君、背が高くて運動は抜群、勉強もよくできる子だった。と思う。

家が近かったのでなんとなく仲良くなって放課後もよく遊んだが

秋頃だったと思うが急に引っ越しして行ってしまった。

 同級生の話を聞くとお父さんと上手くいってなかったのだという。

確かになんとなく母一人、子ひとりだったように感じていた記憶がある。

ふと思い出したのでブログに書いてみたが

40年も経つと本当にS君がいたのか、記憶が覚束ない。

アルバムを見返しても写真一枚も残っていなかった。