記憶(1)

記憶(1)

一番最初の記憶はじいちゃんの膝の上でご飯を食べているところだ。

テレビで「富山」が映し出されて、画面の左側に漢字で表記してあった、

幼い私はそれを「富士山」だと言ったのがもっとも古い記憶である。

最初、皆は富士山じゃないよ、と言っていたが

家族の誰かが漢字を見てるんじゃないの?と言ってくれた。

そのおかげで漢字分かるのか。すごいな。と言ってもらえた。

褒められたことが嬉しくて記憶に残っているのであろう。

たとえ間違えであったとしても。